港湾構造物の設計

① 地盤改良および埋立に関する施工検討

【業務概要】
・期間:2024年4月~6月
・発注者:建設コンサルタント(港湾設計)
・内容:地盤改良および埋立に関する施工検討

【業務内容】
・陸上工事で発生する土砂を、近隣ふ頭の用地造成に係る埋立材として活用する計画について、施工方法および地盤安定性の検討を行った。

【検討の背景】
・対象地点には軟弱な粘性土が堆積しており、土砂投入に伴う圧密沈下が懸念された。
・土砂投入に伴い、周辺の既設護岸の安定性への影響が懸念された。

【主な対応】
・土砂の投入方法(海上投入・陸上投入など)や施工期間の検討
・土質条件・施工制約を踏まえた地盤改良工法の比較検討および選定
・土砂投入に伴う円弧すべり照査、圧密沈下計算の方針検討および結果整理
・打合せ資料および報告書の作成

② 港湾計画改訂に伴う波浪条件の設定

【業務概要】
・期間:2024年8月~9月
・発注者:建設コンサルタント(港湾計画)
・内容:港湾計画改訂に伴う波浪条件の設定

【業務内容】
・港湾計画の改訂に伴い、設計条件として用いる沖波条件を見直す必要があったため、風況データをもとに通常時波浪および異常時波浪の設定を行った。

【検討の背景】
・港湾計画の改訂に伴い、対象港湾の施設配置や利用計画を踏まえた波浪条件を再設定する必要があった。
・観測された風速・風向データをもとに、通常時および異常時の波浪条件を整理する必要があった。

【主な対応】
・風速・風向データの整理および風向別頻度表の作成
・SMB法による通常時波浪および異常時波浪の推算
・風向別の波高・周期の整理
・極値統計解析による50年確率波の算定
・検討結果の整理および資料作成

③ 桟橋新設に係る基本設計

【業務概要】
・期間:2024年12月~2025年3月
・発注者:建設コンサルタント(港湾設計)
・内容:既設桟橋の機能移転に伴う新設桟橋の基本設計

【業務内容】
・老朽化した既設桟橋の機能を別地点へ移転する計画に対し、新設桟橋の基本設計を一から実施した。

【検討の背景】
・既設桟橋の老朽化に伴い、同等の機能を有する桟橋を別地点に新設する必要があった。
・新設地点における利用・自然条件等を設定するとともに、桟橋の構造諸元を検討する必要があった。

【主な対応】
・利用・自然条件の設定
・土質資料整理解析
・照査用震度の算定
・桟橋構造の安定性照査
・防食工法の比較検討
・図面作成、数量計算、工事費算出
・打合せ資料および報告書の作成

④ 波浪条件の変更に伴う重力式防波堤の安定性検討

【業務概要】
・期間:2025年2月~8月
・発注者:建設コンサルタント(港湾設計)
・内容:波浪条件の変更に伴う重力式防波堤の安定性検討

【業務内容】
・波浪条件の変更に伴い、既設の重力式防波堤について、天端高および構造安定性を確認したうえで、安定性を確保するための対策工の検討を行った。

【検討の背景】
・近年、設計対象地点における波高が大きくなる傾向にあり、既設の重力式防波堤に対する波浪条件を見直す必要があった。
・見直し後の波浪条件に対して、既設防波堤の天端高および構造安定性を確認する必要があった。

【主な対応】
・利用・自然条件の設定
・既設防波堤の必要天端高の検証
・重力式防波堤の安定性照査
・対策工法の比較検討および選定
・図面作成、数量計算、工事費算出
・将来的な土質調査の提案
・打合せ資料および報告書の作成

ツール開発

① 海上交通シミュレーションツールの開発

【業務概要】
・期間:2024年1月~3月
・発注者:建設コンサルタント(港湾計画)
・内容:船舶の滞船時間等を評価するシミュレーションツールの開発

【業務内容】
・対象港湾における船舶の入出航状況を踏まえ、滞船時間を評価するための海上交通シミュレーションツールを開発した。

【検討の背景】
・対象港湾では多くの船舶が利用しており、入航・出航時の滞船が課題となっていた。
・将来の船舶需要を踏まえ、滞船の発生要因や施設整備等による施策効果を定量的に確認する必要があった。

【主な対応】
・船舶需要等を踏まえたシミュレーション条件の整理
・滞船時間を評価指標とした計算ロジックの構築
・海上交通シミュレーションツールの開発(VBA)
・計算結果の確認およびツール調整

② 予算計画立案に係る業務効率化ツールの開発

【業務概要】
・期間:2024年4月~7月
・発注者:建設コンサルタント
・内容:業務の予算計画立案に伴う事務作業を効率化するツールの開発

【業務内容】
・各業務の予算計画立案において、業務メンバーの稼働時間配分や収支状況の確認を効率化するためのツールを開発した。

【検討の背景】
・社内システムを用いて予算計画を立案していたが、各業務メンバーの毎月の稼働時間を手動で割り振る必要があった。
・出力データはCSV形式の数値情報のみであり、利益率や原価率などの推移を把握しにくい状況であった。

【主な対応】
・入力条件に応じた稼働時間の自動割り振り機能の開発
・CSV出力データを用いた集計・整理機能の開発
・利益率、原価率などの月次推移をグラフで可視化する機能の開発
・VBAによる業務効率化ツールの開発

技術アドバイザー

① 工学の基礎に関する技術指導

【業務概要】
・期間:2024年1月~6月
・対象者:コンクリートメーカーにおいて図面作成を担当する若手技術者
・内容:工学の基礎に関する技術指導
・場所:オンライン(Google Meet)

【業務内容】
・工学の基礎となる地盤工学、構造力学、コンクリート構造学について技術指導を行った。

【検討の背景】
・対象者は、コンサルタントやゼネコンからの依頼を受けてコンクリート製品の図面作成を担当している。
・一方で、工学の基礎を体系的に学ぶ機会が少なく、設計の考え方や配筋計算の流れを理解する必要があった。
・社内に中堅技術者が少なく、基礎的な技術内容について継続的に育成・指導できる体制が不足していた。

【主な対応】
・コンサルタント、ゼネコン、メーカーの立場や役割の整理
・構造物の概略設計、基本設計、細部設計、実施設計の流れの説明
・土圧計算を例とした構造物に作用する力の考え方の講義
・力のつりあい、断面力、応力計算に関する基礎講義
・軸力・曲げが作用する部材の耐力計算および配筋計算の講義

② 港湾設計の基礎に関する技術指導

【業務概要】
・期間:2025年4月~現在
・対象者:建設コンサルタントの若手社員
・内容:港湾設計の基礎に関する技術指導
・場所:対面またはオンライン(Teams)

【業務内容】
・港湾設計における基礎的な検討として、土質資料整理解析、照査用震度算定、液状化判定、圧密沈下解析、安定性照査などを中心に技術指導を行っている。

【検討の背景】
・対象者は、これまで主に漁港施設の設計に携わっていた。
・漁港施設は仕様設計を基本とする一方、港湾施設では性能設計に基づく検討が求められる。
・会社として港湾設計に注力していく方針があり、若手社員の技術力向上を図る必要があった。

【主な対応】
・港湾設計における性能設計の考え方の説明
・土質資料整理解析の進め方に関する講義
・照査用震度算定、液状化判定、圧密沈下解析に関する講義
・安定性照査の考え方および計算手順の指導
・実務上の検討フローや設計資料の整理方法に関する助言